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弁護士法人公園通法律事務所

業種別でみると、法律事務所でプライバシーマークを取得している法人は、2016年現在、全国でわずか12社のみです。
その中でも、2014年にプライバシーマークを取得された公園通法律事務所様は、愛知県内で唯一の、プライバシーマーク認定弁護士法人です。

今回 代表の瀧様 並びに 推進メンバーの皆さまにお話しをお伺いいたしました。

プライバシーマークを導入しようとしたきっかけ、理由等を具体的にお教え下さい。

地方自治体から、税外債権(市営住宅賃料、市民病院診療費、各種貸付金等)回収の委託を受け、また、税金の徴収困難案件の相談を受けるためです。
当事務所の債権回収の特徴は、単に債権を回収するだけでなく、滞納者の家計の収支を見直し、借金全部の整理を行って、滞納者の生活全体も立て直すという点にあります。当事務所の所員は全員、滞納者の生活再建につながるこれらの業務に、誇りを持って取り組んでおります。
他方、このような債権回収業務、生活再建の支援にあたっては、滞納者の方の税金の滞納状況や、消費者金融業者からの借入状況、毎月の給与額等、個人情報を多く扱います。そのため、プライバシーマークを取得することで、所内での個人情報の取扱方法について体系化し、対外的にも、プライバシー保護に万全を期していることの証明をしたかったのです。

  • 代表 瀧 康暢 様

「法律事務所という業界で、Pマーク取得体制を構築するのはチャレンジだった」

Pマークを取得すれば、県内で(中部圏でも)初のPマーク認定弁護士法人になるとは聞いていましたが、やはり法律事務所という業種特有の難しさはあると考えていました。というのも、基本的に、法律事務所で取り扱うのは機密情報がほとんどです。しかしそれを、ガチガチに管理することに時間を費やし、本業以外に所員の負担を増やすのは問題です。そのバランスをどうしていくかというのがポイントでした。

そこで、Pマーク取得を検討している段階で、所員の情報セキュリティ意識を高めるため、また、業務負担がどれほどになるかという見込みを立てるため、土本さんに、所員全員に対する事前研修を実施していただきました。この研修を通して、Pマークについての理解が深まり、また、個人情報を取り扱う体制の構築の仕方も丁寧にアドバイスいただき、Pマーク取得にチャレンジしてみようと思いました。

プライバシーマークを取得したことは、事務所にとってどのように影響しましたか?

取得後に、プライバシーマーク認証の強みが明確になってきました。
例えば、弁護士は法律上、重い守秘義務を課されていますが、それに加え、名刺にPマークが入っていることで、役所関係の方の信頼を得ることができ、個人情報の入った資料の受渡等も、スムーズに行うことができています。第三者機関から認定を受けることにより、個人情報保護の体制が整備されていると外部へアピールできることは、当事務所にとって大きな強みとなりました。また、Pマークを取得している法人とでなければ、契約ができないという前提条件のある案件もありますので、Pマークを取得したことで、受任の裾野自体も広がったと言えます。現在は、中部地区だけでなく、全国の地方自治体と取引をさせていただいています。
やはり、個人情報が守られているという安心感をクライアントに提供できることは、法律事務所として大切なことだと思います。

所員の方の意識の変化をお教えください。

Pマーク取得前と比べて、個人情報の保護を強く意識するようになりました。導入後は、情報セキュリティの意識が間違いなく上がったと思います。個人情報として保護すべきものと、それ以外のものの区別が明確にできるようになり、所員それぞれが情報の取扱いやセキュリティについて日常的に考え、行動できるようになりました。
また、現在、月に1回、担当者がPマーク会議を開催し、そこでの議題や決定事項は、事務所の全体会議で報告してもらっています。そのため、個人情報保護に関する事項を事務所全体で共有し、活用することができています。
PマークのPDCAの仕組みは、本業の方にも活きていて、良い相乗効果になっていると感じます。

  • 社内風景:女性が多く活躍されている職場です。育児休暇制度もしっかりされているとのことです。
    社内風景

コンサルタントの対応は如何でしたか?

コンサルタントの浅野さんが丁寧かつ分かりやすく対応してくださったので、とてもよかったです。事務所の事情に合わせて工夫・指導してくれました。また日常的に直接質問させていただくことが出来て、「何でもすぐ聞ける」体制を取っていただいたことが、とても助かりました。
又、連絡事項への返答が迅速なのも助かります。定期的な研修を丁寧に行っていただけるので、個人情報についてのタイムリーな情報を得られ、とても助かっています。エスケイワードさんにコンサルをお願いして、大正解でした!

今後の課題は?

事務所内のPマーク運用詳細、システム面での管理も含め、当初は一部のメンバーによる理解にとどまっていたものを、全所員が同程度に理解し、役割分担しながら着実に維持していけるようになることを目指していきたいです。また、個人情報保護法改正対応や、運用面の効率化も進めていきたいですね。

  • 所員同士「助け合い、高めあい」そして時には刺激しあい、共に成長することができるのも魅力の職場です。
    所員同士 助け合い 高めあい

取得企業プロフィール

会社名 弁護士法人公園通法律事務所 
拠点 愛知県一宮市
TEL 0586-26-6266
URL http://www.park-lo.com/index.html
営業時間 平日/午前9時30分から午後6時まで(土日祝日 休み)
交通機関 JR尾張一宮駅・名鉄一宮駅より徒歩15分、裁判所前交差点すぐ
事業内容 日本のリーディングファームとして、過払金返還請求訴訟、地方自治体と連携した自治体債権の回収を手掛けてきました。その他、あらゆる分野の法律問題に対応してきた実績にも基づき、地域住民、地方自治体が必要とする様々なリーガルサービスを提供できる体制を整えています。